紅葉・黄葉のしくみ
秋になると広葉樹の葉の色が変わる「紅葉・黄葉」。
その秘密は「葉の色素」にあるって知っていますか?
日本気象協会の平泉さんに紅葉・黄葉のしくみと今年の浦安市の見頃予想を聞きました。
葉が色づくしくみ
黄葉
イチョウ・カバノキ・ヤナギなど
葉にはクロロフィルという緑色の色素と、カロテノイドという黄色の色素が含まれている。
秋の初めまではクロロフィルの強い緑色にカロテノイドが隠れているため、葉は緑色。
秋が深まり気温が低くなると、クロロフィルの分解が始まってカロテノイドの方が目立ってくるため、葉は黄色に変色していく。

紅葉
カエデ・もみじ類(イロハカエデ、オオモミジ、ヤマモミジなど)・桜・つつじなど
「紅葉」は、「黄葉」とはメカニズムが違う。
光合成で葉の中に作られていた糖分が葉の中に溜まり、糖の濃度が上がる。そこに日光が当たると、葉の中の糖とたんぱく質が化学反応を起こし、アントシアニンという赤色の色素がつくられ葉が紅色に変色していく。

2016年浦安市の紅葉の見頃は?
日本気象協会の2016年紅葉見ごろ予想は、浦安市から近い東京都心で平年並みの11月下旬。
紅葉の時期は、秋の気温が高いと遅く、低いと早くなります。
今年は9月から10月上旬の気温が平年よりも高くなりましたが、10月中旬以降の気温はほぼ平年並みでした。
11月のこの先の気温もほぼ平年並みの見込み。見ごろ時期も平年並みになると予想しています。

答えてくれたのはこの人!
一般財団法人 日本気象協会 平泉 浩一氏